求められる人材像を意識した面接対策
求められる人材像を見てみよう
そもそもどこを見ればわかるの?
公務員試験の場合、求められる人材像はHP・採用パンフレット・説明会の資料・受験案内などに明記されています。
参考:特別区(東京23区)の求める人材像
参考:特別区(東京23区)の面接カードの項目
- あなたの強みは何ですか。また、それをいかして特別区でどのような仕事に挑戦したいか、志望動機を含めて具体的に書いてください。 ※面接の冒頭に3分程度でプレゼンテーションしていただきます。
- 今までに、あなたが最も困難だと感じた出来事はどんなことですか。また、どう乗り越えましたか。
- チームやグループで活動した経験において、あなたの役割と、独自のアイディア等によってどのように貢献したか具体的に教えてください。
特別区はここ数年、「自ら考え 行動する人材」を求める人材像としています。特別区の求める人材像はとても詳細に書かれており、「自ら考え 行動する人材」を聞く・考える・行動する・学ぶの4つの要素で構成されていることがわかります。
また、面接カードの項目を見ると、これらの求める人材像をアピールしやすいように、単なる志望動機や自己PRではなく、特別区職員としての適性に着眼した内容を練るように誘導しようとしている項目が用意されています。
熱意だけでなく適性もアピールしよう
求める人材像と自分をマッチングする
不合格者の多くは、「ちゃんと話せて面接官の反応も良かったのに…」と定型文のような言い訳をしますが、これは熱意のゴリ押しの面接をしてしまった証拠と言えます。面接官は、面接でのやりとりを通じて、受験者の熱意はもちろんですが、人間性や将来性を試しており、さらには職場への適性があるか否かについても、吟味しています。
面接官の期待に応えるためには、熱意をゴリ押しするのではなく、熱意と共に受験先に求められるもの、つまり活躍できる人材をしっかりと理解して、自己分析結果のうち合致する部分をあざとくアピールすることで、マッチングすることが大切だということを忘れないようにしましょう。
受験先研究と自己分析がとっても大切
公務員試験は、どうしても筆記試験対策に要する時間が多いことから、ついつい人物試験対策や情報収集をないがしろにしてしまいがちですが、これでは不合格へまっしぐらです。
ここでご紹介した適性アピールは、まさに愛の告白みたいなものです。男女の愛の告白ならば勢いと熱意でなんとかなるかもしれません。しかし、公務員試験の面接は相手のことをよく知るという点は愛の告白と同じですが、それを論理的に示し、相手(面接官)になるほどと思わせなければなりません。難しいことに感じるかもしれませんが、コツを掴んでしまえば、どんな試験種でも合格を勝ち取ることが可能です。