公務員試験 SuccessGuide

公務員試験最終合格を目指す方のためのノウハウを紹介。独学の方も予備校生の方もぜひ参考にしてください。

公務員試験は面接重視の傾向?

よく言われていることですが、正直全ての公務員試験に当てはまるわけではありません。公務員試験は筆記試験(主に教養択一・専門択一・論文)と人物試験(個別面接・集団面接・集団討論)で構成されています。確かに配点比率を見てみると、多くの公務員試験の人物試験の配点は高まる傾向にありますが、倍率を見てみると本当に?と思うはずです。

 

配点比率と倍率

例1 埼玉県(一般行政)

■配点比率 *平成29年度

筆記試験 300/700
教養択一(100) 専門択一(100) 論文(100)

人物試験 400/700

集団討論(100) 個別面接×2回(300) 

■倍率 *平成28年度

第1次試験(教養択一+専門択一) 2.7倍

第2次試験(論文+集団討論+個別面接×2回) 2.4倍

配点比率を見ると、確かに人物試験の方が筆記試験よりも100点多く配点が振られています。しかしながら、倍率は筆記試験の倍率の方が高いという結果になっています。

例2 埼玉県(一般行政) 平成29年度

■配点比率 *平成29年度

筆記試験 7/9
基礎能力(2) 専門択一(4) 論文(1)

人物試験 2/9

個別面接(2) 

■倍率 *平成28年度 行政関東甲信越

第1次試験(教養択一+専門択一+論文) 3.2倍

第2次試験(個別面接×1回) 1.5倍

各府省及び機関の採用試験である国家一般職(大卒 行政)の結果は、配点比率も倍率も明らかに筆記試験偏重です。人物試験重視と言われていますが、未だに筆記試験の特典が合否を大きく左右しているのが、国家公務員試験全般に言えることです。ちなみに、国家一般職(大卒)の第2次試験の倍率は、第2次試験の受験者数が公表されていないことから、第1次試験合格者÷最終合格者数で算出した数字です。つまり、実際には1.5倍以下です。正直、不合格になることの方がムズカシイのです。

 

民間企業の面接と公務員試験の面接の違い

民間企業は面接倍率が高い

上記の通り、公務員試験の多くは第1次試験の筆記試験の倍率が高く、面接試験は1.5〜3.0倍程度とかなり低くなっています。また、最終合格者を決める際にも筆記試験の得点が影響することから、やはり未だに筆記試験重視の就職試験と言えます。

一方で民間企業の就職試験の多くは、第1次試験として適性テスト(SPIやGAB)を実施しますが、それほど多くはふるい落としません。受験者の多くをふるい落とすのは、第2次試験の人物試験なのです。つまり、人物試験重視の就職試験と言えます。

 

公務員試験は人物試験の的を射た対策ができる

公務員試験は、本試験実施の約2ヶ月前に発表される受験案内に、人物試験の試験種目や実施のタイミング、また配点比率などが発表されます。つまり、事前に対策するべきことが示されることから、的を射た対策が可能です。また、受験対策予備校などに過去の質問事項・時間・形式・評価ポイントなどの情報が蓄積されていますので、それらを元にした模擬面接を受けることで、本番前にいわばリハーサルをすることができます。

一方で民間企業の就職試験の多くは、人物試験を実施することがわかるものの、具体的な試験種目がわかりません。それ故に、公務員試験とは違い的を射た対策ができないため、一般的な就活対策本の一般的な対策しかすることができません。そして本番をに臨めば想定外の連続…ということもしばしばです。

 

確かに面接試験重視だけれども

計算が立ちやすく対策もしやすい(情報さえあれば)

上記で見た通り、確かに人物試験重視ではあるものの、倍率や対策方法が確立されていることを考えると、公務員試験の面接試験の対策は情報さえしっかりと入手することができれば、かなり的を射た対策を講じて本番に臨ことができます。正直、民間就活では1つも内定を取れなかった人でも公務員試験の面接なら合格できたという例は数え切れないほどあります。人物試験に自信がない人ほど、公務員試験受験はおすすめと言えます。